ねこといっしょ。

クルクルと喉を鳴らし、尻尾立ててやってくる君。
てのひらに頭を押し付けてさぁなでろと催促する。
かと思えば、機嫌を損ねてキツイ顔。
ずいぶんと毛を逆立てて威嚇してくる。
尻尾太くなっちゃってるよ。お願い、機嫌直して。
ご機嫌なときはなでて、なでて、なですぎってほどなでてもまだおねだり。
でも今日は触れただけで、爪を立てて引っかいてきた。
なんかオレ、悪いことした?
赤い五線譜がついた手の甲を恨めしく眺めていたら、
君は針のように細い瞳でオレをにらんだ。
シャーッと噛み付きそうな声まで出して。どうして?
ああ、もう。そんなに怒んないでよ。どうすりゃいいわけ?
猫の目のようにころころと態度を変える君。
さっきまで怒ってたのに、急にしっとりと甘えてきたよ。
単純すぎるオレは素直に喜んじゃって。
君の喉をなで上げて、
君のあごをくすぐって、
君の耳をこちょこちょやって、
腹と背中と頭をなでて、
それから、大好きな君にちゅーを一つ。
かわいいね、抱き上げたらにゃんとした顔でくりくりした瞳をオレに向けた。


喉を鳴らすわけじゃないけど猫みたいなあいつ。
不機嫌な猫のようにキッとオレをにらむ。
でも猫ならば尻尾の太さとか耳の寝方とか、
さもなくば瞳の様子で、本当の機嫌がわかるのに。
あいつには尻尾もないし耳や瞳が変化するでもなくて、戸惑うことばっかり。
ご機嫌が良くても仏頂面で、喉の音がするじゃなし。

猫のようにしなやかに絡みつく腕。
猫みたいにざらつく舌でオレを舐める。
猫のような柔らかい髪の毛が好きだ。

猫好きなオレとしてはたまらないわけ。
ミステリアス。
絶対にこびない高貴なイメージの、しなやかな身体。
自由奔放、怠惰な寝姿。
おわかり?猫的な彼女に今日も夢中、好き好きパワー絶好調。
にゃーお。
さあ、朝が来たから。
幸せな一日を占うため、猫なで声でご機嫌を伺う。
朝食には新鮮なミルクを用意しよう。
子猫ちゃ〜ん、おっはよ〜♪ …(ゲシッ)…っ痛ぇ!

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猫的な彼女にベタぼれな彼氏。あほの子ぉですね。
最後に蹴り(?)かなんか入れられてるし。