いやなことはみんな忘れてしまえばいいのよ。
ふわふわの泡といっしょに洗い流してしまおうネ。
楽しいことを考えましょう。ほめられたこと、うれしかったこと。
ほらね、たくさんあるでしょう?
いいことだけを思い出して生きていけばいいの。
そうすればきっとしあわせになれるわ。
毎日が楽しくて、うれしくて、気持ちいいことだけ。
それはなんてしあわせな、すばらしい人生!
本当かなぁって考えていたら反対側に立派そうなおじさんが現れた。
おじさんはエヘンオホンと咳払いしてこう言ったよ。
良い事ばかり思い起こしていれば楽かもしれないが、実りもないだろう。
むしろ苦い思い出にこそ高い価値があるはずだ。
失敗を思い出し後悔を味わえば、次の失敗が防げるだろう。
人にされた不親切を振り返れば、自分は親切にしようと思うだろう。
苦さをこらえて噛み締めればきっとそこに意味はある。
その苦しみこそが明日への糧となる。
痛みを伴う思い出こそが君の宝物。
どっちなんだろうって迷ってしまって頭の中はぐるんぐるん。
そしたらおでこの前に元気なおにいさんがポンッと出てこう言うんだ。
イイコトもイヤなコトも振り返ってちゃダメなんだ。
後ばっか見ていたって何も始まらないよ。
過去なんか全部捨てて、前へ、前へ、進もう!
昨日よりも今日のことを。
今日よりも明日のことを。
時はいつも一瞬だって待ってなんかくれない。
くよくよするヒマがあれば一歩前に進める!
ホコリかぶった記憶なんか全部置き去りにして!
カワイイおねえさんと立派なおじさんと元気なおにいさんと。
三人とも言うことが違うよ、誰を信じたらいいの?
いいことも嫌な事も明日のコトも、結局、どれも考えたくなくなって。
ボクは僕の頭をバクダンで壊してしまったよ。
ドカン!